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小澤内科胃腸科

  • 静岡市葵区瀬名川1丁目29−32

アミノインデックス

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アミノインデックスとは?(がんリスクスクリーニング)

私たちのからだは約60%が水分で、約20%がたんぱく質でできています。
体重50kgの人なら、約10kgがたんぱく質です。
たんぱく質は、筋肉や骨、皮膚のコラーゲンなど、からだの重要な部分をつくっていますが、
このたんぱく質を構成している成分が「アミノ酸」です。

この血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人とがんである人のアミノ酸濃度バランスの違いを統計的に解析することで、がんに罹患しているリスクを評価する新しい検査です。

健康な人の血液中のアミノ酸濃度は、それぞれ一定に保たれるようにコントロールされていますが、
さまざまな病気になると、一定に保たれている血液中のアミノ酸濃度のバランスが変化することが分かっています。
この性質を応用したのがアミノインデックス(アミノインデックス がんスクリーニング[AICS])です。

AICSの特徴
1回採血(約5ml)で、複数のがんを同時に検査することができます。
早期がんにも対応しています。

AICSで分かること

男性では胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がんの合計5種のがんに対するリスクを評価します。

女性では胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がんの合計6種のがんに対するリスクを評価します(子宮がん・卵巣がんについては、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんのいずれかのがんであるリスクを評価することはできますが、それぞれのがんのリスクについて区別することはできません)。

※妊娠されている方は、AICS値に影響がある為、検査は行えません。日本人を対象とした検査になります。
対象となるがん 対象となる性別 対象年齢
胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん 男女共 25歳~90歳
前立腺がん 男性のみ 40歳~90歳
乳がん 女性のみ 25歳~90歳
子宮(子宮頸がん、子宮体がん)がん・卵巣がん 女性のみ 20歳~80歳

費用について

この検査には健康保険は適用されません。

検査項目 対象となるがん 対象年齢
男性 AICS〔5種〕 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん 24,000円
(税込・診察料込み)
女性 AICS〔6種〕 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん

詳しい情報は、臨床アミノ酸研究会ホームページをご覧ください。

受診前の注意事項

検査には、予約が必要となります。
検査8時間以内は、水以外接種できません。(食事や薬は、摂取しないで下さい) 午前中に採血を行います。
検査時に妊娠されている方、授乳中の方、がん患者(治療中を含む)の方、先天性代謝異常の方、透析患者の方は、AICS値に影響がありますので検査は受けられません。

結果について

それぞれのがん種について、がんに罹患している可能性を0.0~10.0の数値(AICS値)で報告します。
数値が高いほど、がんである可能性が高く、判断する目安として「ランクA」「ランクB」「ランクC」の3段階で表示されます。

ランクAは通常よりがんである可能性が低く(0.3~0.7倍)、ランクBはやや高く(1.3~2.1倍)、ランクCは高い(4.0~11.6倍)状態であることを表しています。ランクCはそれぞれのがんに対しての精密検査が必要となります。
AICSはがんであるかどうかを確定するものではありません。

検査にはそれぞれに長所と短所があり、いくつかの検査結果を総合的に判断することで、がんを見つけ出せる可能性が高くなると考えられます。

また、AICSは採血時のがんであるリスクを評価するもので、生涯に渡ってのリスクを評価するものではありませんので、
定期的に検査することが大切です。

Q&A

検査はどのように行われるのですか?
特別な検査の必要はありません。少量の血液(5mL程度)で検査をすることができます。
1回の採血で、男性AICSRは5種類、女性AICSRは6種類のがんを対象としたリスクについて、同時に検査を行います。
検査の結果はどのくらいで報告されるのですか?
検査をしてから、約2週間後以降に結果を報告いたします。
AICSRを受ければ、他のがんに対する検査は受けなくても大丈夫ですか?
AICSRは今までのがん検診とは異なり、血液中のアミノ酸濃度からがんのリスクを評価する検査です。
他のがんに対する検査と併用することで、がんを見つけ出せる可能性が高くなると考えられます。
AICSRは1度検査をすれば良いのですか?
AICSRは採血を行った時の、がんであるリスクを評価する検査です。
生涯に渡ってのリスクを予測するものではありませんので、定期的な検査をお勧めします。
がんであるリスクとは、どのようなことですか?
リスクとは、確率、可能性、危険性などと呼ばれているもので、がんであるか否かをはっきりと判断するものではありません。
検査の結果が「ランクC」となったら、がんなのですか?
AICSRは、がんであるリスクを評価するスクリーニング検査のため、「ランクC」となっても、がんである可能性(リスク)が高いということであって、必ずがんであるという事ではありません。
また、「ランクA」となっても、必ずがんではないとは言いきれません。
検査の結果により、がん種別の精密検査を受診するかは、医師とご相談ください。