内視鏡画像診断支援システム CAD EYE™(キャドアイ) を導入しました
大腸がんは、がんの中でも罹患者数第1位、死亡者数第2位と、高い割合を占めています。しかし、初期のがんであれば内視鏡手術や外科手術で切除できる可能性が高く、早期発見が重要とされています。
大腸がんの検査は内視鏡検査が一般的ですが、平坦な病変や微小な病変は発見が難しく、発見率を向上させることが課題となっています。また、切除する必要性が比較的低いとされる非腫瘍性の病変の切除件数を減らすことは医療費削減につながるため、内視鏡検査による正確な大腸ポリープ診断が求められています。
CAD EYE™とは?
画像処理技術を基に培ったAI技術を活用して、大腸ポリープなどの病変の検出および鑑別をサポートする富士フイルムの内視鏡診断支援機能です。
大腸ポリープの可能性がある領域を検出し、その結果を内視鏡画像に重ねてリアルタイムにモニターに表示し、医師の診断の支援をします。
大腸ポリープの可能性がある領域の腫瘍性または非腫瘍性の分析状態を医師に示し、医師の診断をサポートします。
患者様のメリットは?
本システムの検出支援モードを使用することによって、大腸内視鏡検査中にAIに補助してもらい、微小なポリープも見逃しなく発見することができます。
また、大腸ポリープには、がん化するリスクから切除したほうがいいものと、切除しなくていいものがありますが、それを医師の質的判断とAIの判断(鑑別支援モード)とのダブルチェックができ、治療が必要かどうかを判断します。
下記の画像をクリックすると拡大します。大腸ポリープの可能性がある領域を表示(四角の枠)し、検出をサポートします。
ポリープの可能性がある領域が「腫瘍(切除するべき):黄色、あるいは、非腫瘍(切除不要):緑色」の分析を示します。